日々進化するデジタル社会において視力の低下が世界的に問題になっていることはご存知でしょうか?
実のところ、世界人口の約3分の1もの人がすでに近視になっており、その数は年々増加しているそうです。オーストラリアなどの諸外国では国を挙げて近視対策が行われていますが日本ではコンタクトレンズによる視力矯正が一般的で、社会問題になるまでは至っていません。
ようやく近年になり、子供の視力低下への対策となるオルソケラトロジーが注目されてきました。オルソケラトロジーとは、視力矯正用の特殊なコンタクトレンズを就寝時に使用することで角膜の形状を矯正させ、視力を回復させる治療法です。一般的なコンタクトレンズと違い、寝ている間に角膜の形状が矯正され、レンズを外しても角膜形状が維持されているので、日中は裸眼で生活することができます。また、角膜を削るレーシック手術とも違い、レンズの使用を中止すれば、角膜を元の状態に戻すことができます。
そして、様々なメリットがあります。最大のメリットは、眼鏡やコンタクトレンズを使用しなくても生活ができることです。メガネにコンプレックスを持っている人や、コンタクトレンズが面倒な人にとっては、画期的な治療法といえます。また、衝撃やホコリ、水などを気にしなくてもよいので、スポーツにも適しています。さらに、治療を中止すれば元の眼の状態に戻りますし、近視抑制効果もあるといわれています。
しかし、デメリットもあります。まず根本的な治療ではないので、使用をやめてしまえば元の視力に戻ってしまいます。また、通常のコンタクトレンズと同様に、レンズケアも必要です。さらに、適応範囲が狭く、軽度近視から中等度近視までしか治療できないというデメリットもあります。他にも、人によっては、視力の回復や安定に日数がかかる場合もあるので、医師としっかりと相談して使用することが大切です。
JambyNETでは、こうした、実生活に役立つ目の健康を守るための情報を多数提供していければと思います。